全国でクレジットカード決済に障害、一部交通・スマホ決済にも影響
2026年7月16日午前、全国のコンビニエンスストアなどで一部のクレジットカード決済が利用しにくくなる障害が発生した。昼ごろまでに多くのサービスが復旧した一方、障害に便乗してカード情報を盗もうとする不審なメールも確認されている。

障害発生から復旧まで
障害は16日朝に表面化し、店舗の端末でカード払いを受け付けられないとの報告が全国から相次いだ。障害発生時の状況によると、日本カードネットワークは午前10時ごろまでに、通常より多くの決済エラーを検知したとして複数回の速報を出した。
ただし、日本カードネットワークは、速報が自社システムの障害を示すものではないと説明している。同社は加盟店で通常より多くのエラーが発生した際に検知情報を通知しており、今回の原因については同社側では把握していないとしている。

影響は店頭のカード決済だけにとどまらなかった。各サービスの障害情報では、クレジットカードを支払い元に設定したd払いのほか、アハモ、モバイルスイカ、モバイルパスモでも利用しにくい状態が報告された。
モバイルスイカは午前8時30分ごろからチャージしにくくなり、午前9時15分に外部のクレジットカードシステムの影響と説明した。午前10時には解消したとしている。d払いも午前11時30分時点でおおむね復旧し、障害全体も昼ごろまでに改善したとみられる。
関係した企業とサービス
日本カードネットワークは、加盟店とカード会社を結ぶ決済基盤を運営する事業者で、店舗側で発生するエラーを監視している。今回はエラー増加を検知したものの、自社が原因ではないとの見解を示した。
カード会社では、特定の一社だけでなく複数社のカードに影響が出たと報じられた。三井住友カードも、他社カードを含めて利用できない事象が生じているとの認識を示しており、単独の発行会社に限らない障害だったことがうかがえる。
交通分野では東日本旅客鉄道のモバイルスイカやモバイルパスモ、通信・決済分野ではNTTドコモのd払いとアハモが影響を公表した。カード決済の通信経路に問題が起きると、カードそのものだけでなく、カードを登録したスマートフォンのサービスにも連鎖する構造が改めて表れた。
数字で見る影響
モバイルスイカでは午前8時30分ごろに障害が始まり、午前10時に解消した。アハモは午前9時45分に一部カードが使いにくい状態を案内し、d払いは午前11時30分時点でおおむね復旧した。
日本カードネットワークは午前10時ごろまでに3回、通常より多いエラーを検知したとの情報を出した。利用不能となったカードや店舗の総数は、報道された範囲では明らかにされていない。
利用者への影響と注意点
今回のような広域障害では、同じカードを別の店舗で試しても決済できない場合がある。急ぎの支払いに備え、現金や異なる決済網の電子マネーなど、カード以外の手段を用意しておくことが現実的な対策になる。

さらに注意したいのが便乗詐欺だ。琉球銀行は、同行のビザデビットカード利用者に「カードが停止された」「利用再開には本人確認が必要」などと記し、外部のアドレスへ誘導する不審な短文メッセージが複数届いたと発表した。
誘導先へカード番号や暗証番号を入力すると、決済に必要な情報を盗まれる恐れがある。障害や利用停止を知らせるメッセージが届いても、記載されたアドレスは開かず、カード裏面の連絡先や銀行の公式アプリから状況を確認する必要がある。
今後確認されること
焦点は、複数のカード会社やスマートフォン決済に同時に影響した通信経路のどこで障害が起きたのかという点だ。各社から詳しい原因や影響範囲、再発防止策が公表された場合は、利用者側でも登録カードの変更やアプリの更新が必要か確認したい。
決済が失敗した際は、同じ取引が後から重複して計上されていないか、利用明細も確認すると安心だ。不審な請求や誤った引き落としを見つけた場合は、カード発行会社へ速やかに連絡することが求められる。
よくある質問
クレジットカード障害はもう復旧した?
16日昼までに、d払いやモバイルスイカを含む多くのサービスはおおむね復旧したと報告されている。ただし、店舗やカードの種類によって状況が異なる可能性があるため、各社の公式案内を確認してほしい。
今回のクレジットカード障害の原因は何?
複数の報道では、外部のカード決済ネットワークや通信経路の障害が疑われている。日本カードネットワークはエラー増加を検知したが、自社の障害ではなく、詳しい原因は把握していないと説明した。
モバイルスイカの残高や定期券は使えた?
報告された主な影響は、クレジットカードを利用したチャージなどだった。午前8時30分ごろから利用しにくくなったが、午前10時には解消したと案内されている。
カードが停止されたというメールが届いたらどうする?
メールや短文メッセージ内のアドレスを開かず、カード番号や暗証番号を入力しないことが第一だ。カード会社や銀行の公式アプリ、公式サイト、カード裏面の電話番号から状態を確認する。
決済エラーになった代金が二重請求されることはある?
エラー表示でも処理が完了している場合があるため、利用明細を確認するのが安全だ。同じ金額が重複して記録されていた場合は、店舗とカード発行会社に取引日時や金額を伝えて確認する。
リソース
この記事で引用された情報源と参考資料。
