7月23日のカップ麺:冷水5分で完成、55年目の「冷し」が変える夏の定番
冷水を注いで5分。日清食品が7月20日に発売した「冷しカップヌードル」は、発売55周年を迎えた同ブランドで初めて冷水調理を前提にした商品だ。5年をかけて開発した技術で、これまで「熱湯を注ぐ」が常識だったカップ麺の食べ方を、猛暑の季節に合わせてひっくり返した。単なる期間限定の味ではなく、暑い日に火や湯を使わず冷たい麺を食べたいという需要そのものを狙った新しい選択肢として注目されている。

ひと目で分かる今回のポイント
商品は「ピリ辛キムチ味」と「鶏塩レモン味」の2種類。FNNプライムオンラインの報道によると、冷水を注いで5分で食べられ、日清食品は冷たい麺を手軽に楽しみたい層を新たなターゲットに見据えている。
背景にあるのは、夏場の食欲と調理環境の変化だ。暑い日に熱湯を沸かす負担を避けながら、カップ麺の手軽さは残したい。その需要に対し、製品側を冷水調理へ対応させることで答えた形になる。
- 冷水専用
- 熱湯ではなく冷たい水を使って麺を戻すことを前提に設計された商品。
- コールドリハイド製法
- 冷水でも麺を戻せるようにするため日清食品が開発し、特許を取得した製法。
発売までどう進んだのか
日清食品が冷水調理という課題に取り組んだ期間は5年。TBSテレビの特集では、麺の内部構造と容器の工夫に加え、「コールドリハイド製法」によって冷水でも麺を戻せるようになったと紹介されている。
そして7月20日、2種類を発売。長年のカップ麺が前提としてきた「熱湯」を外したことで、食べる場面そのものが広がった。夏の昼食や夜食だけでなく、お湯を用意しにくい状況でも水があれば調理できるという性質を持つ。

この動きはカップ麺だけに限らない。菓子パンや菓子など、既存商品を冷蔵・冷凍して楽しむ食べ方を企業が提案する例も増えている。新商品を一から作るだけでなく、「定番を冷やす」という発想が夏の商品価値を広げている。
商品を支える人と数字
大きな節目は55年と5年だ。カップヌードル発売55周年で初の冷水専用品となり、その実現まで5年の開発期間を要した。長く定着した調理方法を変えるには、味だけでなく麺の戻り方や食感まで冷水向けに成立させる必要があったことが、この長い開発期間からうかがえる。
味の設計も夏を意識している。「鶏塩レモン味」は酸味、「ピリ辛キムチ味」は辛味を前面に出した構成だ。TBSテレビが紹介した、ぐるなびによる「真夏に食べたくなる味」の調査ではレモン風味が1位となり、酸味や塩味、辛味を求める夏の嗜好と商品の方向性が重なる。

一方、福島でも「冷やし」のカップ麺が話題となり、暑さが厳しくなる時期の食品として関心を集めた。猛暑が長期化するなか、温かい食事が中心だった商品群を冷たい形へ変える動きは、食品メーカーにとって季節需要を取り込む新しい方法になっている。
消費者と市場の反応
試食を伝えた複数の報道では、冷水調理でも麺が硬すぎない点や、冷麺に近い感覚で食べられる点が紹介された。従来のカップ麺を単純に冷ましたものではなく、最初から冷たい状態で食べる設計にしたことが評価の焦点になっている。
さらに、冷水で作れる特徴は夏の快適さだけに意味があるわけではない。TBSテレビは、お湯を使えない非常時の備えとして役立つ可能性にも触れている。ただし、非常食としての保存や備蓄方法については、各商品の表示や賞味期限を確認する必要がある。
これから注目したいこと
最大の焦点は、冷水調理が一度きりの夏商品で終わるのか、それともカップ麺の新しい定番カテゴリーになるのかだ。消費者が「暑いから冷たい麺を選ぶ」という行動を続ければ、味の追加や他ブランドへの展開につながる可能性がある。
もう一つは、気温上昇に合わせた食品開発の変化だ。温かく食べることを前提としてきた商品でも、製法や容器を変えることで夏向け市場を作れる。今回の冷水カップ麺は、猛暑への対応が単なる季節限定フレーバーから、調理方法そのものの再設計へ進み始めた例といえる。
よくある質問
冷しカップヌードルは何分で食べられますか?
冷水を注いで5分待つことで食べられるよう設計されています。
どんな味がありますか?
「ピリ辛キムチ味」と「鶏塩レモン味」の2種類が発売されています。
なぜ冷水でも麺が戻るのですか?
日清食品が5年かけて開発し、特許を取得した「コールドリハイド製法」と、麺の内部構造や容器の工夫によって冷水調理を可能にしています。製法の詳細は公開されていません。
いつ発売されましたか?
2026年7月20日に発売されました。カップヌードル55年の歴史で初の冷水専用商品です。
非常時にも使えますか?
お湯を使わず水で調理できるため、熱湯を用意できない場面で利用しやすい特徴があります。備蓄する場合は、商品の保存条件や賞味期限を個別に確認してください。
リソース
この記事で引用された情報源と参考資料。
